■刀 銘鈴木加賀守貞則(江戸時代中期)■
井上真改門人。のち内藤家に抱えられて磐城に移住す。 作刀は小板目よく詰んで細かな地沸がつく。鎬地柾で刃文は沸、匂深く互の目乱、湾、直刃などを焼き、砂流しかかるものもある。 この刀は、地鉄細かい小杢目肌がよく詰んで、美しく地が沸る。刃表の色は白く淡雪の積もれるようである。造込みは優しい姿で頃合で師に迫るものがある。 元禄十三年八月の作刀で楷書で師の真改銘に似た銘を切っている。
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