■刀 銘康継以南蛮鐡上州於鶉古城作之(江戸時代前期)■



初代は葵下阪、御紋康継などと呼ばれ有名である。慶長八年駿府に於て家康のために鍛刀し、葵紋と康の字を賜ったと伝えられる。 この刀は、越前康継の鶉(うずら)古城打のすこぶる珍品である。上州鶉古城は、館林市の多々良村にあった古城で、ここで鍛刀している。寛文元年から徳川綱吉がこの地を領しており、将軍家お抱えである康継が鍛刀した。鶉古城打の長銘は、これまでに知られている唯一の作刀である。世に脇差2口とこれのみが鍛刀され非常に珍しく貴重である。

当サイトの画像およびテキストの無断転載を禁じます。全ての作品の著作権は制作者に帰属します。